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【世にも奇妙な物語】 走馬灯

お久しぶりです。営業部の石部です。
本日は私が最近体験した、奇妙なお話を皆様に紹介したいと思います。

あれは良く晴れた休日のことです。

私の上司(営業部 部長 Iさん)はスキーの指導員資格保持者ということもあり、
雑談で「スキーをやってみたい!」と話したことがキッカケで
人生で初めて、スキーに連れて行ってもらえることになりました。

スキーは初めての体験でしたが、スケート、スノーボードと色々と経験したことがあった為
自分でも”ある程度”できるのではないか、とは思っていました。
しかし、「せっかく行くなら、すぐうまくなりたい!」そう思い、
前週からYouTubeやインターネット記事で”コツ”や”気を付けること”を調べたりと、楽しい時間が続きました。
前日も頭の中で滑るイメージをしていたら、全然寝つけませんでした。

当日は朝4時に起き、長野県の「シャトレーゼ小海」に連れて行ってもらいました。
良く行くスキー場が静岡県裾野市の「yeti」の為、雪質が全く異なり、ブーツで雪を踏むと
”キュッキュ”といういい音がなりました。
このようないい雪質で滑れることもなかなかないので、
少しスノーボードをやりたい気持ちも芽生えてきましたが
「今日はスキーをできるようになる!」と決めてきたので、自分のボードは家に置いてきてしまいました。。。

早速、スキー板とブーツをレンタルし、準備を始めました。
ブーツの感覚はインラインスケートのブーツにとてもよく似ていて、
”違和感”や”足首を固定される恐怖感”は全くありませんでした。

準備体操を行い、スキー板をブーツに取り付け、止まり方を説明してもらい、
まずは緩やかな斜面でハの字で止まる、滑る、止まる、滑るを繰り返しました。
常にハの字をキープし、滑りたかったら膝を広げる、止まりたかったら膝を絞り、体重を後ろに掛ける。
20分ほどである程度のスピードコントロールはできた為、初級リフトに乗り、少しだけ高いところから降ることにしました。

 

 

 

 

リフトを降り、改めて斜面の降り方の説明を聞きました。
「スピードが速くなったら八の字を大きくしてブレーキをかければ大丈夫だから!」 とアドバイスをいただき、いざ斜面へ!!

事件はそう、斜面を下り始めた、この瞬間から始まっていたのです。。。。

リフトの降り口は数メートルの中斜面でしたが、スノボーの感覚で何も考えずに斜面に入ってしましました。
スタートで急に速度が上がった為、私は膝を絞り、後ろに体重をかけ、ブレーキをかけました。
いや、正確には”私が覚えていたブレーキの体勢”をとりました。。。

しかし、全くブレーキがかかりません!!
私は焦り、もっと膝を締め、エッジを立てます。
しかし、速度はどんどん上がっていく一方。
ほとんど直滑降です。  
「まずい。。。」 もう一度、力を込め、膝を絞るが、速度は変わらない。
なんなら、膝を締めたほうが速度が上がっているのでは?!
ブレーキをかけているつもりだが、そもそも、スキーの板が雪で抵抗を受けている気がしない。。。  

「私だってスノーボード経験者だ。板が雪を受ける感覚はわかる。」
そんなことを考えながら、私はどんどん加速していく。  

「冷静になれ!冷静になれ!今、自分の形はどうなっている?!」
坂道でブレーキの効かない車に乗っているような焦りの中、私は少しでも冷静に現状を分析しようと、 スタンスを確認しました。
すると、、、

そもそもハの字になっていない?!?!?!?
ハの字で滑っているつもりが、気が付いたらほぼ平行で滑っていました。  
「これはまずい!まずはハの字にしないと!」 解決策が分かったため、少し安心しました。

しかし、その安心は全く意味をなさないものでした。  
「よし、まずはハの字にするためにつま先を絞って三角を・・・・・」
「ならない?!」 板がビクともしないのです。  
「あれ!?あ!!つま先を絞るのではなく、かかとを広げるのか!!かかとを・・・・」  
「広がらない?!?!?!」 何をしても板が広がらない。
ビクともしない。まるで掘られた溝にはまって走っているようでした。  

「万策尽きた。。。。」
何もできず、私は滑っていました。いや、滑らされていました。  

「もう、どのくらい滑っているだろうか。。。
もう5分ぐらいはこの体勢ではないだろうか。。。
もう何もできないのだろうか。。。」

そんな中、ふと、”体重をかければ曲がっていく”というYouTubeのセリフを思い出しました。  
「何もしないままでは終われない!試してみよう!」 コースのど真ん中を走っていたので左方向に狙いを定め、体を目いっぱい左に倒しました。。。。。

すると。。。   

なんと!右に曲がっていったのです!!
想像とは違いましたが、曲がることが分かった為、コース幅を目いっぱい使い、 今度は左に曲がることで
スピードが落ち、何とか止まることができました。

降り始めて10分ぐらいは経っていたと思います。 部長も颯爽と駆けつけてくれ、  

「(クッ)、、大丈夫かッ(ハッ)?!(ヒッ)いつ転ぶかと(クッ)思ったよ!!」 と、すごく心配してくれました。
その様子に焦ったのか、すごく息が荒れていたように聞こえました。

 

 

 

 

実際に私が滑っていた時間は1分もなかったようです。
これが実際の何倍もの時が流れた感覚になる「走馬灯」というものだったのでしょうか。

そして、心配して駆け付けてくれた部長の顔もフェイスマスクとゴーグルで
すべて隠れていたため、表情もわかるはずはないのですが記憶では満面の笑みだったと思い込んでしまっています。
(しかし、後から聞くとあまりの私の必死さが面白かったらしく、笑いをこらえていたらしい。ヒドイ。。)

その後は怪我をすることもなく、楽しく一日滑ってたくさん練習して、
中斜面くらいは楽しんで滑ることができるようになりました!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

皆さんも是非ウインタースポーツにチャレンジしてみてください!

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