こんにちは、製造部 電気担当の深澤です。
電気工事で使用する油圧工具の紹介です。
①ノックアウトパンチャー 鉄板に穴を開ける工具です。
くり抜きたい場所の中心にΦ20の穴をホルソーで開けます。
パンチャー本体に軸、カラー、ダイス受けの順番にセットします。
下穴に軸を挿入して、ダイス刃を鉄板に当たるまで回し込みます。
パンチャーのバルブをパンチ側にして、ハンドルをあおります。
油圧で軸が引き込まれ、ダイス刃によって鉄板がくり抜かれます。
バルブは必ずリリース側にして保管します。
加工能力は軟鋼板3.2mm、ステンレス板1.6mmまでです。
所有しているダイスは画像左下テプラ表記のものと角穴は□45㎜があります。
穴径が中途半端な数字であるのは、厚鋼電線管用、薄鋼電線管用などいろいろな規格があるためです。
②油圧圧着器
太い圧着端子をつぶすための工具です。
使用するケーブルの太さに適合する圧着端子を用意します。
圧着器ヘッド部に適合するダイスをセットします。
圧着端子をダイスで軽く挟み込み、被覆をむいた電線にセットしてハンドルをあおります。
油圧でダイスが押し出されて圧着端子をつぶしていきます。
適切な圧着トルクになるとスコンッと一発空打ちが入ります。
これで圧着完了です。二度打ちは禁止です。
バルブは必ずリリース側にして保管します。
圧着能力は14~150スケアまでです。
人間の腕力ではとてもできない加工ができるので大変便利な工具です。
現状出番は少ないですし、ここまでいるのか?という工事屋さんもいます。
ですが、所持していることでの安心感、そして何よりこなせる仕事の領域が格段に広がります。
以上、現在所持している電設工具、油圧編でした。