こんにちは、製造の大井です。
MOSには測定する道具がたくさんあります。
ちょっと長いけど読んでみてくださいね!
長いもので30mの巻き尺から1μm(ミクロン)
=1/1000ミリを測ることができるダイヤルゲージ、
さらには1μmの1/100以上測定可能なレーザー干渉計、
物体の直線性を角度で正確に測ることができるオートコリメーター、
物体を三次元的に測定できる三次元測定機など、
精密分野には欠かせない測定機器です。
↑ひとメモリが10μmのダイヤルゲージ
↑レーザー干渉計
↑オートコリメーター
↑三次元測定機
こんな精密な測定機器たちには取り扱い方が当然あります。
衝撃を与えたり落としてしまったりしたらその精密さがなくなり正確に測定できなくなります。
ましては、カラオケのリモコンで殴ってもいけません。
今回はそんな繊細な道具たちの基本的な取扱い方について書こうと思います。
① ダイヤルゲージ
このダイヤルゲージはピックスタンドなど測定台に取り付けて測定することがセットなので、
その取り付ける際の持ち方に注意が必要です。
ここ(矢印)を持つのが正しい持ち方で
このようにダイヤル面をもって押し込んではいけません。
針が押されてしまいます。
意外と取り付けにくい機器なのでやってしまいがちです。
② ハイトゲージ
石定盤上に置いて主に高さを精密に測る機器です。
持ち運ぶ際の持ち方があります。
↑ハイトゲージ
↑このように持つのが正しい持ち方。
スケール部分は触れません。
少し持ちにくいので気を付けましょう。
↑この人はダメですね~設計のYさん。。。
右手が触れてはいけない場所で持っています。
③マイクロメーター
↑主に物体の厚みをミクロン単位で測ることができる機器
測定を終えたら正しいしまい方があります。
↑このように隙間を開けたまま置いておくと測定面が錆びてしまうかもしれません。
錆びては正確に測れませんよね。
空気に触れないように閉じておけばいいように思えますが、
機械にはクランプフリーをいう原則があるので閉じる時のテンションが機器に影響を与えます。
↑このようにペーパーにCRCのような防錆剤をしみ込ませ軽くクランプするのが正しい置き方。
精密バイスも同じようにクランプ面に防錆が必要です。
④ 石定盤
↑平面の基準になる水平な台
花崗岩(かこうがん)別名、御影石(みかげいし)で出来ていて金属のように熱による膨張、
縮小の影響を受け難くく摩耗性に優れています。
また、強く打こんを着けてしまっても欠けるだけで平面上にバリが出来ない特徴があります。
↑こんな物を直接置いてはいけません。
↑このように平面を利用して正確に組付ける際にも使います。
↑こんなカワイイ石定盤もあります。
御影石と聞くと墓石を思い浮かべますが、
私の時の墓石は。。。石定盤?。。。
道具を正しく扱うことで精度を突き詰めるのが我々MOSの使命です。